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エアロパーツ・FRP製品のワンオフ製作・加工

3Dスキャナー&3Dプリンター&3DCADによるエアロパーツ製作

ジェットストロークでは自社はもちろん、業者様からの依頼でモノヅクリをする事があります。とはいえ一言にモノヅクリと言っても色々ありますが、今日は3Dスキャナー&3Dプリンター&3DCADによるエアロパーツ製作の手順(製作過程)を追ってご紹介します。

 
①デッサン&意気投合
下記は別の車のデッサンですが、まずは鉛筆でデッサンを起こします。
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この段階で依頼者と職人がしっかり方向性や価値観を擦り合わせる事。それがめっちゃ大切。 ここがずれたまま進んで行くと、モデリングの段階で何度も修正を行わねばならなかったり二度手間が多く、その分コストや納期もかかってしまい気持ちの良いモノヅクリが出来ません。
時には食事をしながら、時には酒を飲みながら、時には旅行に行きながら、ここにはしっかりじっくり時間をかけて製品やメーカーの方向性、夢、好きな車、車歴、性格、広報手段等細かく打ち合わせしていきます。
 
②3Dスキャニング(3Dスキャン) ※デジタルモデリングの場合
まず車体全体のデータをPCに取り込むため、3Dスキャナーを使って必要な場所をスキャンしていきます。
これはその3Dスキャナー。うちはクレアフォーム社のものを使用しています。
定価500万円はする非常に高価な機材です。※ドヤ顔の俺(笑)
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レーザーを当て、その反射を利用して車の凹凸を読み取っていきます。
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③モデリング(デジタル・アナログ)
 
ちょいと余談ですが、デジタルではなくアナログでのモデリング方法を先にご紹介。この場合はクレイやワーカブルレジンや発砲ウレタンを使い、車体にそのまま肉付けして行きます。
自動車メーカー・エアロパーツメーカーさんから写真をお借りしました。↓
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ケースペックさんあざっす!
うちではこんな感じ。↓
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今回は上のようなアナログでのモデリングではなく、デジタルでモデリングを行いました。これを3DCAD(キャド)によるモデリングと言います。
 
3DCADを利用したモデリングとは、簡単にいうとパソコンの中で粘土をこねたり、ウレタンを削ったり、パテを付けたりします。
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と、まぁこんなカンジ。 これはほぼ完成形。
 
途中画像を保存し忘れたのでネットから拝借。
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こんな感じで点と線を結び、これをひっぱたり伸ばしたりしながら面を構成していきます。この3DCADには色々なソフトがあるけど、うちではライノセラスというソフトを使ってます。このCADソフトを使いこなすのは正直かなり手ごわい。 そしてソフトを使いこなせるだけじゃなく、デザイナーが起こしたデッサンを元に物の形を頭に描きながら立体にしていくセンスが問われる作業。その上、車が好きじゃないとその車に合った気持ちの良いラインが引けないからデザイン段階ではかっこいいのに物が出来上がってきたらアレレ…なんてことにもなりかねない。 だからCADを使いこなす職人さんには頭が上がらないのです。
 
④マスターモデル完成&メス型(量産型)製作
CAD上(パソコン上)でマスターモデルが仕上がったら、いよいよそれを現物化していきます。
これにも色々方法があって、製作したCADデータを元にメス型をマシニング機械で削り出してそれを元に量産型を製造する方法とまずは3Dプリンターで商品そのものの姿(モックアップ)を出力し、それを元にメス型を製造する方法の大きく分けて二種類。
 
これはメス型をマシニングで削りだしている写真。
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今回は上記のようなやり方ではなく、いきなりメス型を作るより製品を装着したイメージを見たかったのでまずはモックアップを3Dプリンターで出力することに。
 
その前に3Dプリンターとは、3DCADの設計データをもとにして、スライスされた2次元の層を1枚ずつ積み重ねていくことによって、立体モデルを製作する機械のことを指します。薄い層を積み上げる積層方式を基本としながら、液状の樹脂を紫外線で少しずつ硬化させる「光造形方式」や、熱で溶かした樹脂を積み重ねる「FDM方式」など、様々な方式のプリンターが存在します。
 
これがその3Dプリンターで出力したモックアップ(マスターモデル)
 
スバルXV用オーバーフェンダーです。
 
今回は納期的な事からオランダの業者に頼んでみました。
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おっと。うちのスタッフがはしゃいでる (笑)
 
ネット上に転がってる車両データを買って作ったのでは無く、現車からデータ取りしたので精度もバッチリ。しかも、デザインからモックアップ製造まで約1か月と短納期で仕上げる事が出来ました。

⑤貼り込み

 
貼り込みとはメス型にFRPを貼り込んで製品を作る事。積層する。とも言う。 実はこの製品はまだモックアップの状態なのでこの作業はこれから。
 
⑥製品
 
こちらも④と同じ。まだモックアップの状態なのでお見せ出来ません。ただし、モックアップ(3Dプリンターで出力した製品)とは言えど強度はバッチリなので表面だけ軽くスムージング(ツルツル加工)して車に装着すればほらこの通り。
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まるですでに製品として販売しているかのようなクオリティ。
 
スバルXVの純正フェンダーの上から被せるタイプのオーバーフェンダー(BAJAフェンダー)として発売します。
 
この車両のパーツ製作を依頼して下さった「FOOT×FOOT」(ダブルフット)さんは大阪オートメッセ2018に車両を出展!反響もかなり大きかったようです。
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しかもこの車両、名古屋オートトレンド2018にも出展するらしい。私達も応援に駆け付けます!
 
こんな感じで3Dスキャナー&3Dプリンター&3DCADによってエアロパーツは製作されて行くんですよ~!

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